「借金が返せない…でも、どうすればいいのか分からない…」
もしあなたが今、このような借金の悩みを抱えているなら、決して一人で抱え込まないでください。
返済が苦しい状況は、精神的にも大きな負担となります。しかし、正しい知識を持ち、適切な手順を踏めば、必ず解決の道筋は見えてきます。
この記事では、借金問題の専門家である司法書士が、返済に追われる苦しい毎日から抜け出すために「今すぐやるべき7つの具体的な行動」を、誰にでも分かるように徹底解説します。
全ての借金を「見える化」する
借金問題解決の、最も重要で、そして最初の一歩。それは「自分の借金の現状を正確に把握すること」です。
意外にも「借金が総額でいくらあるか正確には分からない」という方は非常に多いのです。まずは以下の3つの情報を、紙に書き出すなどして「見える化」してください。
以下の3点を紙に書き出してみましょう。
・借金の総額はいくらか?
・各借入先の金利は何パーセントか?
・毎月の返済額はいくらか?

これを洗い出すことで、「金利が高く、優先的に返すべき借金はどれか」といった戦略が見えてきます。
例えば、
- A社から50万円の借金
- B社から30万円の借金

A社は金利18%。B社は金利15%だとすると、金利の高いA社を優先的に返済していくのが効果的となります。

家計の見直しをする
次に、家計の無駄を徹底的に洗い出しましょう。借金返済の原資を1円でも多く確保するためには、支出のコントロールが不可欠です。
特に効果的なのが、「固定費」と「変動費」の見直しです。
- 固定費の見直し: 本当に必要ですか?使っていないサブスクリプションサービス、高すぎるスマホの通信プランなど、見直せるものはありませんか?
- 変動費の見直し: 毎日のように利用するコンビニでの買い物や外食。例えば、1日500円の出費を抑えれば、1ヶ月で15,000円ものお金が浮き、その分を返済に充てられます。

貸金業者に相談する

「返済が遅れそう…」そんな時は、勇気を出して貸金業者(消費者金融やカード会社)に連絡を入れてみてください。
正直に状況を伝えれば、返済期間の延長や、将来発生する利息のカットなど、返済条件の変更に応じてもらえる可能性があります。
特に、すでに返済が滞っている場合、放置すれば「遅延損害金」が雪だるま式に増え、状況は悪化の一途をたどります。
公的な相談機関を利用する
「業者への連絡はハードルが高い」という方は、まず公的な相談機関を利用しましょう。中立な立場で、無料でアドバイスをしてくれます。
- 法テラス(日本司法支援センター):
国が設立した法的トラブルの総合案内所。経済的に余裕がない方には、無料の法律相談や、弁護士・司法書士費用の立替え制度があります。 - 消費生活センター:
商品やサービスに関するトラブルだけでなく、多重債務などの借金問題についても相談に乗ってくれます
専門家への相談は、解決への最短ルートです。
債務整理を検討する
どうしても自力での返済が困難な場合、法的に借金を整理する「債務整理」という手続きがあります。これは、国が認めた正当な借金解決の方法です。
主に以下の3つの手続きがあります。

- 任意整理:
貸金業者と直接交渉し、将来利息をカットしてもらい、元本のみを3〜5年で分割返済する方法。 - 個人再生:
裁判所を介して、借金を大幅に(5分の1〜10分の1程度に)減額し、残りを原則3年で返済する方法。持ち家を残せる可能性があります。 - 自己破産:
裁判所に支払い不能を認めてもらい、税金などを除くほとんどの借金の支払いを免除してもらう代わりに自身のほぼ全ての財産を処分する方法。
【注意点】
債務整理を行うと、信用情報機関に事故情報が登録(いわゆるブラックリスト)され、5〜10年間は新たな借入やクレジットカードの作成が難しくなります。どの手続きが最適かは、あなたの状況によって異なります。必ず専門家と相談の上、メリット・デメリットを十分に理解してから進めましょう。
収入を増やす方法を考える

支出を減らす努力と並行して、収入を増やす方法も探してみましょう。
- 週末や空いた時間を活用した副業
- フリマアプリでの不用品販売
たとえ月に数千円でも収入が増えれば、その分返済を早めることができ、精神的な余裕にも繋がります。
無理のない返済計画を立てる

「一刻も早くこの苦しみから解放されたい!」その気持ちは痛いほど分かります。しかし、焦って無理な返済計画を立てると、結局は生活が破綻し、長続きしません。
重要なのは、「継続可能で、現実的な返済計画」を立てることです。見直した家計を元に、毎月無理なく返済できる金額を設定し、それを着実に実行していく。遠回りに見えても、それが完済への一番の近道です。
まとめ:借金問題は必ず解決できる!今日から始める第一歩

今回は、「借金が返せない時に行う7つのこと」というテーマで解説してきました。
最も大切なことは、「一人で抱え込まず、今日、何か一つでも行動を起こすこと」です。
この記事を読んで、「何から手をつけていいか分からない」「自分の場合はどの方法がベストなの?」と感じた方は、ぜひ私たち専門家にご相談ください。
司法書士法人杉山事務所では、借金に関するご相談を無料で受け付けております。秘密は厳守しますので、安心してあなたの状況をお聞かせください。