「アコムで借りたお金、返済が厳しくなってきた…任意整理ってできるのかな?」
アコムは、プロミスやアイフルと並ぶ大手の消費者金融です。初めて利用する方には30日間金利0円サービスなどもあり、気軽に利用できる反面、返済が難しくなってしまうケースも少なくありません。そんな時、借金問題を解決する方法の一つとして「任意整理」です。ただ、「アコムは大手だから任意整理に応じてくれないのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
この記事では、司法書士法人杉山事務所の杉山先生の解説動画をもとに、アコムの借金を任意整理する際のメリット・デメリットや、任意整理に応じてもらえないケース、注意点についてわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、アコムの任意整理に関する不安が解消され、適切な対応を見つける一歩となるでしょう。

そもそも任意整理とは?
任意整理とは、
裁判所を通さずに、司法書士や弁護士が代理人として貸金業者と直接交渉し、将来発生する利息のカットや返済期間の延長を受けることで、毎月の返済額を減らす手続きのことです。
アコムは任意整理に応じてくれる?基本的なスタンスと注意点
結論からお伝えしますと、アコムは消費者金融の中でも比較的、任意整理に応じやすい会社と言えます。大手企業として顧客との信頼関係を重視する姿勢や、過去の業界全体の反省を踏まえ、柔軟な対応を見せる傾向があるためです。
しかし、無条件で応じてくれるわけではありません。任意整理の交渉では、「安定した収入があり、今後も返済を継続できるか」という点が非常に重要視されます。
主に以下の2つのケースでは、交渉が難航したり、応じてもらえなかったりすることがあります。
収入が不安定な場合

安定した収入が見込めないと、アコム側も返済計画の実現性に疑問を持ち、慎重に判断します。
また、任意整理では基本的に5年以内の完済を目指すため、その期間内に返済できる見込みがない場合は厳しい対応となる可能性が高いです。
取引期間が1年未満の場合

アコムとの取引期間が短いと、利息がほとんど支払われていないことになり、「最初から任意整理を目的に借りたのでは?」と疑われることがあります。
アコムで任意整理をするメリット・デメリット
アコムの借金を任意整理することには、多くのメリットがありますが、同時に知っておくべきデメリットも存在します。
◯メリット

- 取り立てが止まる:
司法書士や弁護士に依頼すると、アコムからの督促や電話連絡が法律で禁止され、精神的なプレッシャーから解放されます。 - 手続きがシンプル:
裁判所を通さないため、他の債務整理方法に比べて手続きが簡単で、必要な書類も少なく済みます。 - 将来利息のカットと返済期間の延長:
交渉により、将来の利息をカットし、返済期間を3年~5年程度に延ばすことで、毎月の返済額を大幅に減らせる可能性があります。
◯デメリット

- 信用情報機関(ブラックリスト)への登録:
信用情報機関に事故情報として約5年間登録され、新たな借り入れやクレジットカードの作成・利用が難しくなります。 - アコム関連会社の利用が難しくなる(社内ブラック):
信用情報の事故情報が消えても、アコムの親会社・関連会社の内部データには半永久的に情報が残り、関連サービスの利用が制限される可能性があります。 - 借金総額が年収の3分の1以下の場合の交渉の難しさ(総量規制)
貸金業者は個人の年収の3分の1以上の貸し付けが禁止されています。たとえば年収300万円なら借入限度は約100万円。借金がこれ以下の場合、アコムは「返済可能なはず」と判断し、任意整理の交渉に慎重になります。このルールは他の業者にも共通しており、今後任意整理が難しくなる可能性があります。
総量規制とは?
貸金業者(消費者金融など)が、個人の年収の3分の1を超えて貸し付けをすることを原則禁止するルールです。多重債務者を増やさないために設けられました。

アコムとの任意整理を有利に進めるために
アコムとの任意整理を少しでも有利に進めるためには、司法書士や弁護士といった専門家に依頼することが不可欠です。個人での交渉は法律知識や交渉力が不足しがちで、不利な条件を提示されたり、そもそも交渉に応じてもらえなかったりするリスクがあります。
専門家に依頼することで、
・最適な返済計画の提案
・アコムとの交渉代行
・煩雑な手続きの代行
といったサポートを受けることができます。
まとめ:アコムの任意整理、まずは専門家に相談を!

アコムは比較的任意整理に応じやすい消費者金融ですが、状況によっては交渉が難しいこともあります。借金返済で悩んでいるなら、一人で抱え込まず、まずは専門家に相談しましょう。
司法書士法人杉山事務所では、任意整理はもちろん、過払い金請求、個人再生、自己破産など、あなたの状況に合った最適な解決策をご提案します。
借金問題には必ず解決の道があります。勇気を出して、専門家への相談という第一歩を踏み出しましょう。

