なぜリボ払いは減らない?残高が膨らむ仕組みと3つの対策

「クレジットカードの請求、今月はちょっと厳しいな…」
そんな時、「リボ払い(リボルビング払い)」という言葉が頭をよぎることはありませんか?

「毎月の支払額が一定になるから安心」というイメージがありますが、実は仕組みを正しく理解していないと、知らず知らずのうちに大きな負担を背負ってしまうことも…。

今回は、数多くの借金問題に向き合ってきた司法書士法人杉山事務所の杉山一穂先生の解説をもとに、リボ払いの基礎知識と、絶対に知っておくべき「3つの落とし穴」について徹底解説します。

そもそも「リボ払い」とは?一括払いとの違い

まずは、リボ払いの基本的な仕組みを理解しましょう。

● リボ払い(リボルビング払い)
利用金額や件数にかかわらず、毎月の支払い額を一定(例:毎月1万円)に固定する支払い方法のこと。

例えば、今月10万円の買い物をしても、設定を「月々5,000円」にすれば、引き落としは5,000円(+手数料)だけで済みます。

⚠️ ここが危険!仕組みの複雑さ

一見便利に見えますが、リボ払いは「一括払い」や「分割払い」とは決定的に違う点があります。それは、「残高に対して利息がかかり続ける」という点です。

リボ払いの怖さは、毎月支払っている金額のうち、「手数料」ばかりが引かれて、「元金」がなかなか減らないという現象が起きやすいことにあります。

リボ払いで陥る「3つの落とし穴」と対策

ここからは、リボ払いを利用する上で絶対に知っておくべき3つの注意点を解説します。これを知らないと、いつの間にか支払額が膨れ上がってしまう可能性があります。

🚨 注意点1:上限額の設定を甘く考えない

リボ払いを申し込む際、毎月の支払額(コース)を自分で設定できます。
ここで最も多いミスが、「月々の支払いを低く設定しすぎてしまう」ことです。

  • 心理的な罠: 一度設定すると、毎月の引き落とし額が少ないため「楽だ」と感じてしまいます。「10万円使っても、支払いは月5,000円でいい」と思うと、負担が小さく見えますよね。
  • 現実: 支払額が少ないということは、「元金(借りたお金の本体)」がなかなか減らないことを意味します。その分、支払期間が長引き、利息がどんどん膨らんでいきます。

対策: 設定金額をできるだけ高めにする。「余裕があるから少しずつ」ではなく、「可能な限り早く返す」設定にしましょう。

🚨 注意点2:利用残高の把握を怠る

リボ払いは毎月の請求額が一定(例:ずっと1万円)なので、「今月いくら使ったか」の実感が湧きにくいという特徴があります。

  • 通常の場合: 「来月の請求は10万円か…使いすぎたな」と反省できます。
  • リボ払いの場合: どれだけ使っても請求額は「毎月一定」です。そのため、「まだ大丈夫」と油断して使い続けてしまいます。

その結果、「気づいたらリボ残高が50万円を超えていた」「払っても払っても終わらない」という事態に…。

対策: カード会社のアプリや明細で、必ず「利用残高(あといくら残っているか)」を確認する習慣をつけてください。余裕がある月は「繰り上げ返済」を行い、元金を減らしましょう。

📝 用語解説:繰り上げ返済(くりあげへんさい)とは?毎月の決まった支払いとは別に、追加でお金を支払うこと。支払った全額が「元金」の返済に充てられるため、利息を大きく減らす効果があります。

🚨 注意点3:安易にキャッシング枠を使わない

リボ払いと併用して最も危険なのが、キャッシング(現金の借入)です。

キャッシングはショッピング利用よりもさらに金利が高く設定されていることが一般的です。「生活費が足りないから」と安易に利用すると、利息が雪だるま式に増えていきます。

落とし穴: リボ払い+キャッシングの二重苦で、管理が不能になる。

対策: どうしても必要な場合以外は利用しない。もし利用してしまった場合は、他の借り入れ状況を確認し、最優先で完済計画を立てましょう。

まとめ:リボ払いは「借金」という自覚を持とう

リボ払いは「毎月の支払いを一定にできる」というメリットがある一方で、仕組みを理解していないと「終わらない返済」に苦しむリスクがあります。

【今回の重要ポイント】

  1. 毎月の設定金額は可能な限り高くする!
  2. アプリで「残高」を常にチェックする!
  3. 余裕ができたらすぐに「繰り上げ返済」をする!

リボ払いは、あくまで「カード会社からお金を借りている(借金)」という状態です。

もし現在、「残高がいくらか分からない」「払っても払っても減らない」という状況であれば、すぐに明細を確認し、設定の見直しや繰り上げ返済を検討してください。早期の対策が、あなたの家計を守ります。