ブラックリスト脱出!借金問題の対処法

借金の返済が遅れると、「ブラックリストに載ってしまう」という話を聞いて、不安になっている方は多いと思います。しかし、実際にはブラックリストとは何か、どうやって情報が記録されるのか、よくわからないまま不安を抱えている人も少なくありません。

この記事では、ブラックリストの正体や、登録されてしまった情報がどのくらい残るのか、そしてその情報を削除する方法について丁寧に解説していきます。ブラックリストに載ってしまった方はもちろん、将来的に心配している方も、ぜひ参考にしていただければと思います。

ブラックリストとは?

「ブラックリストに載る」と聞くと、借金を返せない人の名前が記録される“要注意人物リスト”のようなものを想像する方が多いかもしれません。
しかし、実際に「ブラックリスト」という名前のリストは存在しません。

この言葉は俗称で、正しくは信用情報機関に事故情報が登録された状態のことを指します。

信用情報機関とは
信用情報機関とは、個人の氏名・住所・年収・ローンやクレジットの利用状況などを管理している第三者機関です。
借金の返済が滞ったり、債務整理をした場合、その情報が「事故情報(金融事故)」として登録されます。

事故情報が登録されるとどうなる?

信用情報に事故情報が載ると、以下のような不利益が生じます:

  • 住宅ローン・自動車ローンなどの各種ローンが利用できない
  • クレジットカードの新規作成・更新ができない
  • キャッシングやカードローンも利用不可
  • スマホの分割払いができず、一括購入のみ
  • 賃貸契約が難しくなるケースも

のように、ブラックリスト(信用情報の事故登録)に載ると、日常生活にも大きな影響が出ます。
そのため、できるだけ早く事故情報を消したいと考える方が多いのです。

ブラックリストの消し方は?信用情報を回復する4つの方法

「ブラックリスト(事故情報)」に登録されてしまった場合でも、ずっとそのままというわけではありません。
正しい方法をとれば、一定の条件を満たした時点で情報は削除され、金融サービスを再び利用できるようになります。

ここでは、主な4つの方法をご紹介します。

1. 借金を完済して一定期間待つ

最もオーソドックスな方法は、借金をすべて返済し、その後一定期間が経過するのを待つというものです。

一般的には、完済から5年ほどで事故情報が信用情報機関から削除されます。

未払いが少しでも残っていると、情報は消えません。

返済が完了しているかどうか、書面などで確認しておきましょう。

2. 債務整理を行う

 借金を全額返済するのが困難な場合、債務整理をするという選択肢もあります。
債務整理をすることで、無理のない返済額に置き換えられ、場合によっては債務が全額免除されます。

たまに債務整理をすると「人生終わり」と思っている人もいますが、全くそんなことはありません。
債務整理をすると、返済額の見直しができたり、全額免除によって負担を軽減できるので、人生の再出発の手助けとなります。

3. 時効援用手続きをする

 借金には法律上の「消滅時効」があります。
最後の返済から原則5~10年経過している場合、「時効援用」という手続きによって返済義務をなくすことができます。

ただし、時間が経過していれば必ず時効援用の手続きが可能というわけではありません。
時効が更新されていて、時効が成立していない場合もあるため、司法書士や弁護士といった専門家に相談しましょう。

4. 誤った情報の削除依頼をする

まれに、まったく身に覚えのない事故情報が登録されているケースがあります。
この場合は情報開示請求を行い、登録内容を確認することができます。

誤情報が見つかった場合は:

  1. 情報を登録した金融会社(カード会社や消費者金融など)に連絡
  2. 訂正・削除の依頼を行う

信用情報機関ではなく、登録元の企業に直接依頼する必要があります。

情報は「自動的に削除」されるが、油断は禁物

事故情報は、原則として一定期間を過ぎれば自動的に削除されます。
例えば、債務整理後5年を経過すれば、クレジットカードを作れるようになっている可能性もあります。

とはいえ、情報が誤って残ったままになっていることもゼロではありません。

「5年以上経ってもカード審査に通らない…」
「ローンがなぜか通らない…」

このような場合は、信用情報機関に情報開示請求をして、登録状況を確認してみましょう。

社内ブラックについて

ブラックリストの情報が削除されていても、審査に通らない場合、その会社で「社内ブラック」として登録されている可能性が高いです。

クレジットカードやローンの利用でトラブルになった場合、その会社は個別で金融事故の情報を残していくことがほとんどです。

つまり、支払いを滞納したという情報が、その社内に半永久的に保存されるということ。
信用情報機関の事故情報が削除されても社内ブラックの情報が残っていれば、審査には通らない可能性が高いです。
そのような場合は、他の会社を使うしかありません。

本日のまとめ

いかがでしたか?
ブラックリストに載っても、ずっとそのままではなく、消す方法があることがわかったと思います。
「ブラックリストに載ったら人生終わり」と不安に感じている方も、ぜひ参考にしてください。

また、債務整理は専門的な手続きなので、司法書士などの専門家に相談するとスムーズです。
困ったときは、どうぞお気軽に杉山事務所までご相談ください

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。