借金返済に悩んだら司法書士へ相談しよう

借金返済の負担を減らすために、任意整理を司法書士や弁護士に依頼しようと検討している人もいると思います。その際は、整理しようと思っていない借金も含めて相談することをおすすめします。
『この借金は整理しなくていい』とか『借入先について話したくない』といった理由で、悪意こそないものの借金の一部を話さない人がいます。また、収入や支出を言わない、所有する預金口座や財産関係について質問を受けても回答しない人もいます。債務総額や収支、財産総額は債務整理手続を進める上で重要な確認事項です。これらを話してもらえない場合、任意整理の手続きを進めていく上で思ってもみない弊害が出たり、任意整理があなた自身に適した手続ではなく整理しても何の解決にもならない場合もあるのです。
任意整理手続開始後におこる不測の事態
専門家の質問にすべて回答しない場合、以下のようなことが起こるかもしれません。
■銀行のカードローンを任意整理した時、隠していた消費者金融または信販会社についても整理をしなければならなくなった。
■信販会社の任意整理をした時、言わなかった自動車ローンについても整理しなければならなくなり車を引き上げられてしまった。
■信販会社や消費者金融の任意整理をした時、話さなかった銀行のカードローンの貸付が停止されてしまった。
■給与振込口座を確認されたにも関わらず回答せずに銀行のカードローンを任意整理した時、預金と債務が相殺され口座がしばらく凍結されてしまった。
複数の債務を抱えている場合、自分は何の影響もないと思っていても、様々なことが起こり得るのです。
任意整理中に他の債務があるとわかったらどうなる?
債務整理は、本来借金返済の負担を軽減してくれるもので皆さんの手助けとなるものです。しかし別の借金があることを黙っていたために、自分が想定していないことが起これば困りますし、手続しなければ良かったと思うかもしれません。だからこそ任意整理をする時は、整理対象外にしたいと思っている借金もすべて明らかにし、専門家の質問にはすべて答えることが大切なのです。
また司法書士や弁護士は、相談者の債務総額や収支に基づいて最適な整理手続を選択しますので、知らされていなかった借金が発覚したら、その手続きを変更しなければならない場合も出てきます。司法書士や弁護士は依頼者の希望だけを聞いてそのとおりに手続をするわけではないのです。相談時に債務関係を秘匿したり、質問に答えないという態度は司法書士・弁護士との信頼関係にも影響が及ぶかもしれません。
相談時にすべてを話しておけば、手続きを進めていく上での問題点を指摘してもらうことができ、不測の事態を免れることができるのです。
相談を経て見えてくることもある
もちろん任意整理を依頼する時は、借金に関すること、返済に関することなど、さまざまな点について相談してみると良いです。もちろん相談したからといって、必ずしも全てが希望通りに行くとは限りませんが、希望通りに行かないことを知ることが生活再建の第一歩となるわけです。
相談することで目を背けていた現実と向き合うことができるということですね。
専門家に相談するときは、隠し事をしないということが正しいアドバイスを聞くためのセオリーです。
司法書士法人杉山事務所では、随時無料で電話相談を受け付けております。お気軽にお問い合わせくださいませ。