
過払い金を司法書士に頼む
過払い金が発生している、またはその可能性がある人はきちんと債権者に確認・請求をしていかなければなりません。
過払い金請求は債務を既に完済しているのか、まだ債務が残っているのかによって同じ名称の過払い金でも中身は異なってきます。
これを自分でしようとする人もいますが、トラブルを避け、満足のいく結果を得るためには、ぜひ司法書士に相談をしてみましょう。
【過払い金の請求はめんどくさい】
最近TVのCMなどでよく取り上げられるようになった過払い金請求。100万円単位で回収したなどとても羨ましい話が満載です。
しかし、実はその請求にはかなりの手間がかかります。
その面倒な手間のほとんどを司法書士が代行処理してくれます。
代行内容は下記の通りです。
1司法書士に相談する
まずは司法書士に相談です。
多くの司法書士事務所が無料相談を受け付けてくれているので安心して連絡を取りましょう。
こういった相談は完全予約制&個室で行うので、他人と出会う心配もありません。
2引き直し計算①
現在あなたが持つ債権者情報を元に、手続による結果を予測します。
この段階ではあくまで概算で、実際の請求額とは大きく異なることもあります。
双方が満足できれば正式依頼へと移ります。
3司法書士に正式依頼
司法書士に正式に依頼をします。
この段階であなたは司法書士に正式に依頼します。
司法書士は過払い金請求をする債権者に対し、受任通知を行います。
事務所によっては「費用①:着手金&実費」を支払わないと受理してくれない事務所もありますが、杉山事務所は着手金&実費は不要です。
4受任通知
この受任通知は司法書士が正式に過払い金請求の代行者となったことと契約を始めとする
取引履歴の一切を開示するよう求めます。
資料「受任通知」を挿入希望
5引き直し計算②
債権者が開示した取引履歴を元に正しい引き直し計算を行います。
その金額は債権者との争点などがある場合を除いて、引き直し計算額は確定的な計算額となります。
あなたは司法書士が提示する過払い金に対して、その請求で良いかどうかの最終判断を行います。
6債権者に過払い金請求
正式な過払い金請求を債権者に対して行います。
7債権者との過払い金交渉
請求に従い、実際の過払い金請求に関する交渉を行います。
交渉は電話、または郵便で行うことが多いです。
訴訟を起こさずに過払い金を返還してもらう場合、基本的に全額返金されることはありません。
しかし、返還までの期間は短くなることが多く、その分精神的にも楽だと思います。
納得できる金額かどうかの判断の最終決定はあなたが行い、どうしても全額の金額返還を望むなら訴訟を行う必要があります。
8合意書
交渉が合意に達すれば合意書を交わします。
資料「合意書」挿入希望
9過払い金返還
合意書に基づき、過払い金が返還されます。
この段階で「費用③:成功報酬」を支払います。
いかがでしょうか。
司法書士に頼む場合は、先ほどの1~9までの要点をすべてを代行してもらえます。
つまり、あなたは司法書士に頼んで以降、ただ待つだけで良いのです。
【過払い金請求を司法書士に頼む場合の費用】
先ほどご紹介した流れの中に「費用①:着手金&実費」「費用②:成功報酬」があったと思います。
司法書士に過払い金請求を頼んだ場合にかかる費用はこの2点です。
過払い金請求をする場合でも債務者の状況によって、その内容は異なり、
※債務者が完済している状況なのかもしくは現在も残債務が存在しているのかどうかで司法書士に頼む際の費用も変化していきます。
「費用①:着手金&実費」
{着手金}
これは司法書士に正式に依頼をした段階で発生する頭金のようなものです。
司法書士事務所によってこの額は大きく差が出るので、事前にしっかりと確認しましょう。
一般的には1件あたり2~3万円が相場のようですが、過払い金請求をする債権者の数が多くなるとこの費用も結構かさむものです。
中には「5件まで一律10万円、以降1件追加するごとに1.5万円」という設定をしている事務所もあります。
例えば、(A:1件2万円)(B:5件まで一律10万円、以降1件追加するごとに1.5万円を比較すると次のようになります。
・債権者数が3社の場合
A:2万円×3社=6万円
B:一律10万円
つまり、圧倒的にA社がお得ですね。
・債権者が7社の場合
A:2万円×7社=14万円
B:一律10万円+追加1件1.5万円×2社=13万円
つまり、B社の方がお得なわけです。
もちろん、追加すればするほどB社の方がお得になっていきます。
{実費}
これも司法書士に正式依頼した段階で発生する費用です。
過払い金の請求や交渉は電話や郵便で行います。この時の通信費や切手代を指しています。
事務所によってこれも違いがありますが、一般的には1万円程度を預けることになるようです。
これは余れば返してもらえますし、不足が生じた場合は後から追加を請求されることになります。
「費用②:成功報酬」
これは過払い金の返還に成功した場合に発生する費用です。
そして、実際に発生した過払い金に乗じて算出されます。
・過払い金が50万円だった場合
50万円×0.2=10万円
・過払い金が0万円だった場合
0万円×0.2=0円
つまり、過払い金が発生しなければこの成功報酬も発生しません。
【過払い交渉が合意に達しなかったら……?】
過払い金が思うように回収できないことももちろんあります。
「やはり全額返還して欲しい」と思ったら訴訟をする必要があるかもしれません。
訴訟に関しても司法書士に頼んでいるのであれば問題なく対応してもらえます。
訴訟に移る場合は以下の書類が必要になります。
・訴状
・取引履歴
・引き直し計算書
・貸金業者の会社の情報が書かれた登記簿謄本
・証拠説明書
資料:いくつかを例として挿入希望
これらの書類はすべて司法書士が代行作成してくれるので何も心配はいりません。
ただし、訴訟となると以下の点が通常とは異なるので押さえておいてください。
「ポイント1:追加費用①日当」
依頼人にとって重要な費用についてです。
訴訟となると裁判所に出向く必要があります。
万が一、依頼人(申立人)の出廷が必要な場合は応じるしかありませんが、それ以外は司法書士が代行することができます。
「ポイント2:追加費用②成功報酬」
訴訟によって過払い金の回収に成功した場合は、その額に乗じて成功報酬が発生します。
司法書士事務所によって支払いするパーセントの違いはあるのでその点も考慮しなければなりません。
【司法書士に頼みたいのに頼めないQ&A】
Q1:過払い金があるかどうかすら自信がありません。
「A1:司法書士に頼む人の多くがそういう確証がなく問い合わせをしてみたという方です。
過払い金はあるかどうかを確認した上で正式に依頼すれば問題ありません。正式依頼に至らない限りは費用も発生しません。」
Q2:司法書士に頼んだ時にかかる費用を支払うことができません。
「A2:様々なご事情があるはずなので、できるだけ具体的に相談しましょう。
過払い金が確実に手に入る時にはいくらかの頭金を支払うだけで、残りは成功報酬と同時を認めてくれる場合もあります。」
Q3:契約書とかそういった書類がもう残っていません。
「A3:書類はあるにこしたことはありませんが、まったくない状態であっても心配はいりません。
本当に必要な書類は債権者に開示請求をすることで手に入れることになります。
現段階では「債権者名・借金額・返済期間」などがおよそで分かれば大丈夫です。」
【過払い金は司法書士に頼むのが1番】
過払い金をできるだけ回収するには法律に詳しい専門家の力が必要です。
それには弁護士も有効な選択肢ではありますが、その費用は司法書士よりも明らかな差があります。
せっかく過払い金を回収できても費用が多くかかってしまえば、その恩恵も薄れますよね。
司法書士であれば、その費用もリーズナブルで安心できるはずです。